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(この記事は2007/8に掲載しました)
スタミナ野菜と言われる韮(ニラ)といえば、「レバニラ炒め」や「ニラの卵とじ」・「ギョーザ」などの料理を思い浮かべますが、いずれも精のつく料理として人気が高いのは、やはりそれなりの効果と根拠があるからなのでしょう。
韮(ニラ)はユリ科ネギ属の多年生草本で、ニンニク、ネギ、ラッキョウなどと同じ仲間です。
東アジアの各地に自生し、中国では、3000年以上前から利用され、古くからある身近な野菜です。
一方、ヨーロッパではほとんど栽培されていないことから、ニラは代表的な東洋の野菜といえるでしょう。
ニラに含まれている栄養素の量は、葉先の緑色の濃い部分と、根元の白い部分では、成分が大きく違い、臭いや味のもととなるアリシンは根元に多く含まれ、その量は葉先の4倍にもなります。
逆に、ベータカロテンは葉先に多く含まれ、根元に比べてその量は5倍です。また、美容に良いビタミンEも葉先に多く、根元に比べて3倍です。
中国の古い医薬書である「本草網目」や、植物図鑑「植物名実図考」には、ニラの効用、薬効、栽培などについて詳しく書かれています。
皆さんは「プラシーボ効果」又は「プラセボ効果」等と呼ばれる医学用語をご存知でしょうか?
これは、実際には何の効果も無い偽の薬でも信じて飲めば本物の薬と同様の効果を実際に発揮するという現象の事ですが、薬に限らずプラス思考の「思い込み」が思わぬ良い結果をもたらす事は他事全般に於いてもよくある事柄でしょう。
つまり、改めて内容をより理解し、納得する事で、更なる効果が期待できるという意味で、その食材や原料の科学的内容と根拠を知る事は意味のある事ではないかと思います。
少し余談になってしまいましたが、それでは韮(ニラ)についてその詳細を見てみましょう。
韮(ニラ)には、ベータカロテン、ビタミンC、カルシウムや、鉄、カリウムなどのミネラル成分も多く含まれています。さらに、セレンというミネラルは男性の生殖機能を高め精力増進に優れた薬効があります。また、体内で過酸化脂質を取り除いて活性酸素の発生を抑え、発ガンの抑制に関連していることが近年になって分かりました。
ニラといえば、何といってもあの独特の臭い!ネギやニンニク、ラッキョウなどに含まれる刺激臭の香気成分が硫化アリルです。硫化アリルの一種であるアリシンは、消化液の分泌をよくして食欲を増進させ、腸内を浄化する制菌作用があるとされています。
さらに、「アリシン」とビタミンB1は、一緒に摂ると相乗効果があると考えられます。
アリシンと疲労回復、新陳代謝を高めるビタミンB1を一緒に摂ると、2つの成分からアリチアミンという物質ができ、体内への吸収率や残存率を上げます。
ニラの定番料理「レバニラ炒め」は、ビタミンB1が多く含まれているレバーと組み合わせることで究極のパワーアップ料理と言えるでしょう。 先人達の「生活の知恵」には改めて驚きですね。
最後に、韮(ニラ)と同様の薬効があると言われる「行者にんにく」は山菜として有名ですが、最近は栽培物も出回るようになり入手が比較的容易になっているようです。調理方法などもニラと共通しており人気があるようです。
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