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(この記事は2007/6に掲載しました)
性的不能治療薬『バイアグラ』および『シアリス』服用者の一部に、重度の視覚障害の症例が出ているとの報告を受け、米食品医薬品局(FDA)は目下この件に関して調査中だが、これら性的不能治療薬が直接の原因となった証拠はまだつかんでいないという。
気になるその内容だが、糖尿病や心臓疾患の患者によく見られる非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)というもので、糖尿病や心臓疾患はそれ自体が性的不能の原因にもなるため、こうした病気を抱える男性がバイアグラを使用するケースで起きているようだ。
FDAは「この報告を重く見ている」として、報告を受けた症例に関して、をそれぞれの製薬会社と協議を行ない、これら性的不能治療薬に問題があるか否か、また服用に際しての注意書きに変更を加える必要があるどうかについて話し合っているようだ。
バイアグラやシアリスの製薬メーカーではそのウェブページ上で視覚への影響に言及しており、米イーライ・リリー社は、、「シアリスの副作用はここに挙げたもののみとは限りません」と注意を促している。
また、ファイザー社はごく一部のバイアグラ服用者が重度の視覚障害を発症した事について、FDAと協議中である事実を認めた。
だが一方で、バイアグラが原因であるとの確証はなく、バイアグラ服用者の多くは高血圧でコレステロール値が高く、これらの病気自体もまた視覚障害を引き起こす条件に深く関わっていることを強調している。
最後に、レビトラに関してだが、米グラクソスミスクライン社の広報は、現在までにレビトラと視覚障害の因果関係を示唆する報告は受けておらず、「われわれは自社の製品の安全性を確信している」と述べているが、一方でFDAの報道官は、「非常に珍しい」失明の報告があり調査中として、因果関係はまだ立証されていないと述べた。
それぞれの製薬会社には、それぞれ思惑があり、バイアグラの売上はシアリスやレビトラといった競合製品の登場で、減少しているようだ。そこにこの問題が持ち上がった事に当惑ぎみのようだ。
また今回の問題が報じられてから、ニューヨーク証券取引所でのファイザー社の株価にも影響があったようだ。
最後に、余談ではありますが「薬」というものは両刃の剣であり効果の高い薬には当然のごとく副作用も強いのであると云う事を再認識させられる話ではあります。
知識不足や誤用、乱用などは厳に慎みたいものです。
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